留年生ができるまで⓪ どうして私が国立理系に?その1

意外と色々な方にこのブログが読まれているようなので、そもそも大学の勉強に1年生の春から挫折した原因、高校時代の私と勉強の様子についても書いて行こうかと思います。

 

 

高校1年生の冬、文理選択を目前に控えた私は頭を抱えていました。

「得意も不得意も、好きも嫌いもない。」

当時の私は、勉強というものに興味がなく、授業中に何と無く覚えた断片的な知識を用いて日々を過ごすのみでした。得意科目といえば「技術・家庭科」のみでしたし、当時は苦手を知るほど勉強もしていなかったため、文理選択と言われても困り果ててしまったのです。

 

私には夢がありませんでした。

いかなる大学も、学問も、いずれも自分にとっては遠い世界であり、自身の将来などは何も考えていません。

私には夢がありませんでした。

唯一憧れていた大学生活といえば、東大レゴ部(当時、レゴ部が公式に存在しているのは東大だけだった)のみでした。しかし私の凡愚な頭脳で東大を目指せないことだけは重々承知していました。

つまるところ、どうでもよかったし、どうにでもなったんですね。当時の状況としては。「この偏差値なら間違いなくどこかそれなりのとこにゃ収まるだろう」と根拠もないのに本気で思っていたのです。

 

高校受験以来、受験や偏差値というモノをまるで意識せず、私はより自由度の増した高校生活を謳歌していました。部活動こそやりませんでしたが、創作活動や当時主流になり始めたSNSソーシャルゲームなど、常に楽しいことを抱えた日々を送っていたのです。もちろん、学校の外で勉強なんて本当にしていませんでした。私の通っていた高校は所謂「自称進学校」というものだったため、宿題こそ多く出ましたが、それらへの取り組みすら不真面目、頭も使わず完全に手の運動に終始していました。

 

そんな中、唐突に(入学時から言われてたけど)「文理選択をしろ」、極端な言い方をすれば「志望学部(志望校ではない)を決めろ」というのは私には無理な話なのです。

客観的な判断材料といえば、偏差値のグラフが綺麗な正三角形や正五角形を描く模試の成績表が数枚だけ。 どの科目も偏差値55〜60あたりをうろうろしていた私は、もう文系でも理系でもない、ただの微妙な人でしかなかったのです。

 

 

結局、私の進路は

文系理系  /  地理日本史  /  生・地  選択】

というありがちなところに落ち着きました。

それぞれの決め手というか、決定打というものはほとんどないので、それぞれについて選択は比較論でしかありません。

 

1.日本史選択について

社会科は分野によらず、中学時の成績は割と良かったと思います。日本史を選択した直接の理由は、趣味で読んでいた本などから「明治以後の歴史について比較的知識がある」というくらいのものでした。興味自体に大した差異がないならば、少しは理解度が深い分野がある科目の方がよかろう、といったところです。

2.物・化選択について

私の高校では、一年生の理科が「化学基礎」と「科学と人間生活」なる科目の二つでした。「科学と人間生活」とかいうのは、高校で履修する物・化・生・地の四つのジャンルを広く薄く勉強する感じの科目ですね。

私は理科に関しては、特に興味のあるジャンルはありませんでした。こちらも出来が悪いというほどではないのですが、全体的に「得意そうな気配を感じない」、「好きになる未来が見えない」科目群であったのです。

3.文理選択について

さて、肝心の文理選択ですが、私の高校では主にセンター試験の受験科目による選択が推奨されていました。センターで社会1・理科2科目が理系、社会2・理科基礎2科目なら文系といった感じです。どちらも得手不得手がないため、これらは正直どっちでもいいな、くらいに思っていました。

そんな中、私はある情報を耳にします。

文転は出来るが、理転は難しい」

これは主に理科の履修内容による問題です。文系が履修「理科基礎」は、理系が扱う「(基礎なし)理科」の範囲を網羅できないため、理系が3年時に公民を取れば文転が可能であるのに対し、文系が理転するには3年時にいきなり基礎なし理科の授業に混ざるので困難であろう、ということです。(ちなみに私の高校には「地学」の教員がいませんでした。そもそも理系も物・化・生の選択肢しかないのです。)

 

こうなると、文系理系にこだわりがなければ

「とりあえず理系」

という選択肢が一番妥当な落ちどころになります。どうとでも潰しが効きますからね。

 

そんなわけで、私は高2の春にとりあえず理系」ということになりました。

大学入学まであと2年、ここからいよいよ進路選択が本格化していきます。

 

 

 

 

 

今回はこの辺で!近いうちに続き書きます

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