留年生ができるまで① 大学入学編

前回の留年報告が(意外と)反響があったので、私が留年に至った経緯を記録して行くことにします。

「留年 理系」で検索をしていたあの頃の自分に参考になるようなものが書ければ嬉しいですね。

 

このシリーズでは、国立理系大学を留年してしまった私の経験談を語る記事を投稿していこうと思ってます。皆様の反面教師になれば幸いです。

 

 

 

さて、本題に移ります。

私が大学に入学したのは2015年の春、某国立大の工学部に入学しました。

ここで最初のしくじりが入ります。それは、

 

「理系科目が苦手」

 

え?理系の国立大学なんだし、理系科目が得意だったんじゃないの?

そう思われる方の方が大多数だと思います。

二次試験の配点などをご存知ならば、理系科目が苦手ではそもそも合格は無理だと思われるでしょう。

そもそも数学、物理、英語が苦手なのに、入試でも入学後もそれらを専門的に扱う理系を志望する人はかなりの少数派ではないでしょうか。

 

私自身は理系科目がとにかく苦手でした。受験が失敗したら、そのまま文転しようと思っていたほどです(ちなみに今でも文系科目の方が圧倒的に適性があると思っています)。参考までに、私のセンター試験のおおよその得点を示していきます。

 

国語 170点

数学1A+2B 140点(90+50)

英語 140点

物理 60点

化学 60点

政治経済 80点

計 650点(満点900)

 

理数系は6〜7割の得点率なのに対して、国語や政経では8割を超える正答率を叩き出しました。特に、理系の鬼門と呼ばれる現代文に関してはほぼ満点だったように記憶しています。

理系科目では、特に数学2Bの出来が良くないですね。

数学1Aよりもより数学らしい操作が多い数学2Bは理系適性を測る指標にもなる科目です。二次試験なんかでも、ここの範囲で点数を落とすかどうかで合否が変わってくる印象もあります。

 

さて、勘の良い方やきちんと受験情報を集めている方はある疑問が浮かぶと思います。

 

 

「...そもそもこの点数で国立は厳しくない?」

「二次試験で相当出来が良くないと挽回できないでしょ...?」

 

 

その通りです。

一般に、国公立大学の合格を狙うならば、センター試験は8割程度は得点するのが望ましいとされています。

しかし、ここに私が「理系科目が苦手」なのに理系で大学に合格できた(合格してしまった)理由が隠されています。

 

 

私は「AO入試」と呼ばれる方法で大学に合格しました。

推薦入試と違い、個人の能力や実績、能力なんかが重視される選抜方法ですね。

学校によって選抜方法に差はありますが、私の受けた大学では、口頭試問を含めた面接と作文、センター試験の点数によって合否判定が行われていました(詳しい内容については、また後日記事にするかもしれません)。

 

センター試験で事実上この年の入試が終わってしまった私は、勉強もせず、もしかしたら訪れるであろう文転浪人生活への英気を養うことに注力していました。つまり、遊んでいたということです。

旅行もしましたし、ライブにも行きました。合格通知が届いてからは、新生活の妄想と一人暮らしの準備、そんなこんなで毎日を過ごしていました。

昼も夜もない、自由気ままな日々でした。

約2ヶ月、数3や物理など苦手な科目があることなどすっかり忘れるほど遊び呆け、そのまま四月を迎えることになりました。

 

 

四月になり、大学の講義が始まるといきなり現実を叩きつけられます。

微分積分」「線形代数」「力学」「熱力学」

理系の大学生なら例外なく履修するであろう基本的な科目の内容が、まるでわからないのです。

周りは高校の教科書に書いてあるようなことは完璧に身につけた人ばかり。二次試験を突破した人と基礎学力に圧倒的な差があったのです。

 

周囲への劣等感から何もできず、何がわからないのかわからないまま、私はそのまま現実逃避を続け一年春学期を過ごすことになります。

 

そうでなくとも、大学一年生というのはやることはあるのです。

サークル活動や新生活のあれこれ、一人暮らしの喜びなど新生活をエンジョイするだけでお腹いっぱいになることができます。

これに現実逃避が合わさると、いよいよ勉強どころではありません。

 

私の入学した学科では、一年生の段階では宿題やレポート、実験や演習というものが殆どなかったため、毎日を遊びだけで過ごすことが可能でした。

講義は出たり出なかったり、大学に行けばサークルの部室に顔を出し、帰ってからも夜遅くまでゲームやネットサーフィンで時間を潰していく...

そんな生活リズムが早々と確立してしまったのです(ちなみにこれは入試終了後の生活リズムが継続されています)。

 

このまま、高校の勉強もろくに理解しないまま私の大学生活はスタートしていきます。この後、地獄を見るとも知らずに...

 

 

今回はここまでです。ブログの形式にも慣れてないので、徐々に(一番ためになりそうな段階までには)文章構成やレイアウトなども工夫できればと思います。

 

 

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