伊勢へ七度、熊野へ三度、嫁は暁駆逐艦

さて、唐突に横浜から離れた今日は、人生初の伊勢参りをしてきました。
江戸から続く庶民の大旅行の定番であり、現在は神社本庁の総本山です。

なぜ伊勢なのか?
特に意味はありません。
強いて言えば、三重県に行ったことがなかったから、ということでしょうか。
そもそも、私は宗教施設や寺社仏閣、日本中世史なんかはさっぱり興味がありません。神に祈るのも腹を下したときくらいです。
過去に京都の南禅寺下鴨神社を旅行の目的地としたこともありますが、本質的には信心ではなく、単に建築物やその由来に興味があっただけで、手を合わせることが目的ではありませんでした。
そんなわけで、今回の旅行は、言うなれば庶民の追体験とでもいうような、興味本位だけのお伊勢参りとなりました。
(行くこと自体が大吉に相当するって言われてるし、多少はね?)

今回は伊勢市駅、外宮と呼ばれるエリアからのスタートです。

ここでは伊勢うどんを食べています。やはり江戸時代からの定番観光地だけあって、伊勢市駅から伊勢神宮外宮までは観光客向けの店がまっすぐ整列していました。また店舗の新陳代謝もそれなりにあるらしく、古い区画割でありながら現代らしい町並みになっています。
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伊勢うどんを食べるのは初めてでしたが、実に不思議な食べ物でしたね。とにかく、実体が無い。口に運んだ途端、それまで麺だと思っていたものは溶け出すように、流れるようにスルスルと胃の中に入っていきます。噛むことも喉越しを感じることもほとんどなく、柔らかい小麦の香りとたまり醤油の風味が鼻を抜けます。


とまぁ、ここまでがやりたかったことです。
うどん以外の印象はありませんでしたから。


この後は、日本初の博物館とも言われる「農業館」に行ったり(館内撮影禁止)、内宮の参道にある酒屋でビールを飲んだり(横のおっさんと喋って写真撮らず)、一応伊勢神宮と呼ばれるエリアは回りましたが、特に私から語ることはないでしょう。f:id:kamoyachu:20191108200030j:plain

あ、五十鈴川はめちゃくちゃ綺麗でした。透明度が高い水って本当に反射しないんですね。ウユニ塩湖もいいけど、みんな五十鈴川行こうぜ。多分ご利益あるよ。
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今回の感想としては、伊勢神宮と呼ばれているエリア、めちゃくちゃ広いです。というのも、大きく分けて3つの地域の神社をひっくるめて神宮としてるので、それぞれが割と離れているんです。更にそれぞれのエリアの中でも祠とかが独立しているので、各エリアで一周1時間弱かかっています。RPG好きな人以外は、ちゃんと覚悟していこうね。


最後に一つ後悔。
スタートの地、伊勢市駅の隣に、宇治山田駅という駅があります。
実はその駅が「沢村栄治生誕の地」であったらしく、現地には石碑なんかがあったようです。
野球ファンとして最大の不覚…。
次こそは、次こそはその石碑を拝みに行きたいと思います。伊勢へ通う理由ができました。



というわけで、知らない土地はちゃんと調べてから旅行した方かいいとだけ言っておきます。
初めてまともな旅行日記でした。