地震対策は出来てますか?

私は、どうやら収集癖があるようです。

特に何に使うでも無いクリアファイルやプリントTシャツ、趣味で使うものなんかも、必要以上に手元に置いておく節があります。

そんな中で、一番現在扱いに困っているものが「本」です。

本の量というのは、本当に人の属性というか性格みたいなもので、溜まる人は無尽蔵に溜まるし、持たない人は本棚すら無いような家に住んでいたりするものです。(なお、本の所有量と読書量・知識量に相関があまり無い事も感じています。服をいっぱい持ってることとファッションセンスが無関係なのと同じような事なのでしょう。)

私がこの家に越してきたとき、その本の量はダンボール3つほどでした。それらは全て本棚に収まり、これから始まる新生活に希望を抱かせる量でした。

 

それから五年が経ち、現在、本棚から溢れた本は机やラック(買い足した)、押入れやギターケースの中にまでその生息域を伸ばしつつあります。

どうしてこんなに増えてしまったのか。

大学で使う教科書や参考書の類だけなら、おそらくこんなことにはならなかったでしょう。現に、それらはせいぜい20冊ほどですし、今後読まないであろう教科書を手放すことにも抵抗はさほどありません。

問題なのは、それ以外の本です。

 

大学に入って、私の本ライフに大きな変化が二つありました。

一つ目は、神保町。言わずと知れた本の街です。

 古書や奇書の類いこそ集めませんでしたが、この街で取引される多くの本が私にとっては宝でした。特にそそるものは、戦前の概論書、児童用学習本、野球や酒に関する本の類です。軒先の格安棚に放り込まれてるこれらの本をほじくり返し、一つまた一つとコレクションが増えていくのです。

もう一つは、旅行趣味の発見。正確には移動趣味とでもいいましょうか。

春と夏には18きっぷで全国を周り、船や電車、飛行機の移動が激増し(気がつくとやってしまうだけ)、そうでなくとも都内を乗り放題券でうろうろするような、長時間の外出というのが生活の一部となりました。

そんな時に、私は本を読んでいます。横浜渋谷間の片道40分、18きっぷなら横浜京都間で8時間、札幌と横浜でも諸々の時間が3時間。その時間を携帯に頼らず、一人で過ごすのです。景色を眺めたりする事も多いですが、基本的にはその間は本を読むことにしています。家よりも集中できるので、大変満足感が高いのです。

京都で買った梶井基次郎、呉に向かう車内で読んだクラウゼヴィッツ、名古屋で酔った帰りに読んだ中島らも、それらは旅の思い出と共に、私の中に染み付いています。

どこか遠出のたびに2〜3冊くらい本を買うので、必然溜まっていきます。

 

こんな感じで、現在私の部屋には本が飽和しています。もし寝てる間に震度5くらいの地震が来た場合、枕の横に置かれた棚から文庫やハードカバー、教科書など約30冊が顔面めがけ落下して来ることになっています。

いい加減少し処分した方がいいのかもしれませんが、なかなか手放すのも面倒臭く…。

誰か欲しい本あったら持ってってくれないかな。

そんな我が家の来客数はほとんどゼロに近いのです。

 

それではこの辺で。ちなみに前述の名古屋ライブのパンフは買えませんでした。悲しい。